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蛇のお社:結末、あるいは…。
日時: 2012/09/29 14:57:53
名前:  

蛇のお社パラレルシリーズ。他のスレッドとは関係ありません。
######
1.
初めて、ついに蛇子と体を合わせた後、目を覚ますと蛇子の姿は元よりお社の姿形も無く、焼け爛れた遺構が残るばかりであった。
山を降りつつ、未だ混乱する頭で一体何が起こったと考えていたら、先日出会ったご老人と鉢合わせにあった。
驚きつつもご老人に訳を話すと曰く、この山にお社は確かに在ったそうだ。十数年前に焼けるまでは…。
お社が無いという事実に夢か幻でも見ていたのかと思ったが、蛇子に逢いたい気持ちが張り裂けそうだった。
その日、自宅にはなんとか帰ったが道中の記憶は全くなかった。
それからというもの仕事も手に付かず、蛇子とお社が気になり、幾ばくかの金を貯めて村に移り住んだ。村の古参だったご老人が野菜を作っていたのでそれを手伝った。
そこで和物野菜は大量生産が出来ない為に地元の料亭や旅館に需要が有るのだと知った。
ご老人は昔からそうやってこの村で生計を立てていたのだ。

−−

移住して10年程経ったある日、ご老人が自分の孫を紹介するという。
この10年の間にご隠居したご老人はすっかり孫にご執心らしい。
地元の料亭に卸す野菜は順調で田畑の整備のついでにお社を建て直す事も出来た。本当にご老人には感謝だ。蛇子が居ないのは変わらないがお社が出来てから少し気が落ち着いた気がする。
等と考えていたら、ご老人に連れられ、袖に隠れていたその子が顔を出す。
顔を見た瞬間、さっきまでの考えは消し飛び、私は泣き崩れた。
幼いながらも蛇子に瓜二つの少女に全てを確信したのだった。
蛇子が自分は真っ当ではないという理由、お社と共に消えて居なくなった理由。
火事でお社が焼けて、おそらく妖怪や怪異の様な存在になっていたのだろう。
そしてあの日、蛇子は子を為したのだった…通常の手段ではなく己を犠牲にして。
視界が歪み、全身が震え、酷く悪態をついた。
這いつくばり、両手で地面を掻きむしり、流れ出た涙は頬をつたわり、地に果て吸い込まれた。
「子を為したいのならば、自分を…」
そう呟いた時、頭を撫でられた。
懐かしい感覚に思わず蛇子と呼び、頭を上げた。
『あ、えっと・・・大丈夫ですか・・?』
あの頃と寸分違わずの声にまた涙腺が緩む。その瞬間、その子が問いかける。
『あなたがおじいちゃんが言っていた、お父さん・・ですよね・・?』
その場で抱きしめたい衝動に駆られて、ご老人に目をやるとそっぽを向いているが、微かに震えている。ご老人は初めから知っていたのか。
蛇子?はキョトンとしていて、固まった私をどうしたらいいのか分からない様だった。
「ああ、私がお父さん・・だ」
そう言って恐る恐る抱き締めた。…久しぶりに再会した様な気がして、蛇子?は優しく手を回してくれた・・。感動とはこういう事を言うのだろうか。
・・・何分抱き合ったか分からないが、またご老人に目をやる…今度は何かわざとらしいジェスチャーをしている…。
「えっと…その、これからは君次第だが、一緒に暮らそうか…?」
拙い言葉だったが、これが精一杯だった。
『はい・・ちょっとびっくりしたけど・・私もお父さんと、一緒に暮らしたいです・・』
その瞬間、嬉しい、歓喜、なんと言えばいいか分からない幸福に包まれた。

どうしようもなく浮かれた気分になった私は冗談交じりに名前はなんて呼べばいいかと聞いたら、「実はおじいちゃんにも蛇子と呼ばれてます」とお前、本当にそれでいいのか…。

−−

…暫く経ってからご老人がバツが悪そうに話しかけてきた。
あの日、玄関に置かれてこの子が居た事、話し振りから尋常でない様子の私に黙っていた方が良いと思った事、本当ならば、ご老人の代で廃れていたはずの村や田畑、残してやれる物は少ないがこれでなんとかやってくれとの事。
そして、最後にようやく落ち着いてきた私に安堵したというご老人の言葉に頷く。
ああ、蛇子はこれを望んでいたのか、やっと、やっと分かった。
私と蛇子の人生はあの日から始まっていたのだと…。

了。



−−
余談だが、この蛇子は書類上ではご老人の養子という事になっているらしい。
邪な考えが浮かぶ、この子と結婚可能じゃないか…!?
ああ、駄目だ、自分の娘だぞと思いながらも、瓜二つなこの子に何処まで堪えられるのか、私には分からない。もう蛇子って呼んでしまっているし関係な・・いか・・?
メンテ

Page: 1 |

Re: 蛇のお社:結末、あるいは…。 ( No.2 )
日時: 2012/10/01 10:24:16
名前:  

3.
ユーザ視点。

「も、もうこんな時間だ、夕御飯の用意をしなければ・・・」
撫で撫でからあたふたと取り繕い、一緒にご飯を用意する事になった
しかし、私がした事は、あっと言う間に出来るお米を研いで炊飯器に入れるだけだったが…。
『その・・それじゃ・・私にお料理をさせてください・・♪』
その時の娘の声は、実に、実に語尾が弾んでいた。可愛いかった。
なぜ、そんなに娘は上機嫌で喜んでいるのか、気になるので聞いてみたら…。
『おじいちゃんの家では、ご飯は鍋とコンロで炊いていたのから・・・炊飯器って、やっぱりすっごく便利だよ・・』
機嫌の話とは関係無く、的外れで何とも反応し辛い答えだった。しかし、確か蛇子もそんな事を言っていた様な気がする。
しかし、しかしだ、なんとか話を続けようと「実はこの米は村の米農家の人から安く貰っているんだよ」と言ったら…。
『知ってるよ。その人っておじいちゃんの親戚の親戚なんだって。お父さんは村でも若い人だからタダ同然であげてるって言ってたよ』
ガーンだな、出鼻を挫かれた。
もう完全にしどろもどろ、破れかぶれで「・・・ああ、すごいな、お前は何でも知ってるんだな」と言ったら…。
『それは偶然だよ。何でもじゃない。私だって知っている事だけしか知らないもん』
その言葉を聞いて娘が拗ねてしまったと思ったが、そうでもなく、娘はお構い無しなのか上機嫌のまま料理を続けていた。
--
暫くして、ピピピっと炊飯器からご飯の炊けた事を告げる音がする。
『んー・・・もうちょっとだったのに、少し時間が掛かっちゃった・・・』
娘が可愛く『うー』と唸る。実際カワイイヤッター。
途中から複数の鍋の内、片方は煮物だと分かっていたが、それは肉じゃがだった。
『おじいちゃんの家で作る時はもうちょっと早く出来たんだけどね・・』
・・・本当に良く出来た娘だ、と関心が鬼なった。これはご老人がまさかな・・。
『やっぱり私が作り易い様におばあちゃんが手伝ってくれていたのかな・・』
ですよね。ご老人の奥様が仕込んだんですよね。うんうん。
『お父さん?お味噌汁は出来ているから、先に机へ持って行ってくれると嬉しいのだけど・・・』
「あ、今、やりますです、はい・・・」
ウカツ!完全に上の空だった。今後は気を付けよう。(戒め)
『クスッ、変なお父さん・・』
--
キビキビ料理を作った娘とは対照的にのろのろと動いて出来上がった料理を食卓に全て並べ終えた頃、娘が鍋ごと肉じゃがを運んできた。
『うーんとね・・結論から言うと・・少し・・作りすぎちゃった・・』
娘が言うにはおばあちゃんはいつも多めに作って近所に配るそうだった。
鍋一つくらいなら食べる食べると意気込んだが、大皿に移して山盛りになった肉じゃがを見て少し吃驚してしまった。
なぜか庶民的な居酒屋か、小料理屋か、の何かを思い浮かべてしまった。
「そ、それでは、頂きますか・・」
『はい、お父さん・・・頂きます』
「・・・頂きます」
向かい合って座るとどうしてそわそわしているのが伝わる。
やはり、先にお味噌汁から手を伸ばすべき、そうすべき。謙虚な我が家に伝わる奥ゆかしい和食の作法だ。
そっと覗き込むとわかめと豆腐とじゃがいもというシンプルなお味噌汁だった。肉じゃがとお味噌汁のじゃがいもが被ってしまったが謙虚な我が家の奥ゆかしい和食の作法によると気にしないのが一番だ。

私はお茶碗を手に取り、おもむろにお味噌汁をすすった。
「懐かしい・・・味だ・・」
『な、懐かしいんだ・・』
あ、いや、なぜかそう思ったんだ・・ごめん・・。
不思議そうな顔をする娘の顔に心の中で謝っておく。ズズズ。
『このお味噌はおばあちゃんのレシピなんだよ』
『隠居する前におじいちゃんが畑仕事に持って行ってたから、それでかな・・』
ほほう、なるほど、言われてみればご老人から水筒でお味噌汁を貰った事が有った様な気がする。
『えっとね・・それで分かってると思うけど・・・肉じゃがも有るのだけど・・』
「・・・・・・・・」
ええい、ままよ。考えてもしようがないではないか。食べなければ減らない。
今度は山盛りの肉じゃがに箸を伸ばした。
「う、美味い。味が染み込んでいて、それで味付けが濃すぎる訳でも無く、なんていうかとにかく美味いぞ」
多めに作ると大味になるというが、加減が丁度良く、自分の好みに合った味だ。
これには、お味噌汁以上に白飯も進みそうと浮ついた私の心に同調してか娘が声を張る。
『ほ、ほんと・・!?嬉しい・・・お父さん・・私・・』
んっと、肉じゃがと白飯から注意を外し、顔を上げた。
『大きくなったら、私、お父さんのお嫁さんになりたい・・って、ずっと思ってたの・・・』

先程の不祥事から娘の様子が少しづつ可笑しくなっていた。
それは分かっていた。だが”ずっと”の言葉には違和感が有った。
そんな表情が顔に出ていたのだろう、娘も続ける。

『実は・・・私、もっと小さい頃から、畑で仕事をするお父さんを見ていたの』

『おじいちゃんから、こっそり・・あそこで畑仕事してるのが、私のお父さんだって聞いて、遠目からでも頑張って働くお父さんがすごくかっこいいなって思ったの・・』

『それで私はおばあちゃんにお料理とかお洗濯とか教えて貰って・・』

『大きくなったら一緒に暮らせる様に・・・・』

口を挟めなかった。なんて言ったら良いか分からなかった。
畑に居る時の自分の頭の中は、蛇子が居ないと云うどうしようもない思いをなんとかするべく周りの事も忘れて無心で作業していただけだったはずだ・・。
むしろ、今でもそうかも知れない、そんな恐ろしさが背筋を凍らせる。

ともかく、何でも知っている様な錯覚を覚える、この娘は何処まで知っているのか。それだけが気掛かりだった。
『お父さん・・・?お父さんは私の事をどう思う・・?私はお父さんの・・・』
ドキリとした、見透かされた様な、何とも言えないバツの悪さが全身を覆う気がした。
『私はお父さんのお嫁さんになれる・・?』

娘は良妻賢母になれるだろう。それは胸を張って言える。
この歳で十分に賢いし、料理も出来る。
だが、それに比べて相手はどうだ。
未だに蛇子の幻影を求めている狂人ではないのか・・。
蛇子をその気にさせたら噛み付いてくるからとムラムラした時は自分だけ気持良くしてもらって口に何回出した事か。
もう少し大きくなっていたら、娘と信じられず蛇子と思って譲らなかったと思う。

厳しい顔をしていた所為か、段々娘の表情が曇ってくる。
じわじわと悲しげな表情に・・、あわわ、早く何か言わなければ手遅れになってしまう。

「ああ、蛇子となら問題無く結婚出来るよ。蛇子、結婚しよう」
違うだろ。おいばかやめろ。この男は早くも終了ですね。脳内ブ○ントさんがまくし立てる。
『え・・結婚・・・』
あれ・・?不味った・・?じゃあ、何て言えばよかったのか・・。
しかし、娘をよく見ると頬を赤く染めて少しブツブツ呟いている。
<<聞き耳ロール>> 65→63 成功!
『えっ・・そんな・・お父さんと結婚・・結婚・・結婚・・結婚・・結婚・・結婚・・結婚・・けっk』
娘は結婚コンプレックスだったのか・・。
もうこうなったら畳み掛けるしかない。
「そうだ、結婚だ。蛇子はお嫁さんになるんだ」
『んんんーーー///・・・・がくり』
「!!!」
あああ、いかん、ショックを与えすぎたか、器用に料理を避けて倒れて失神している。
床が畳で良かった。どうしよう・・・とりあえず布団を敷いて寝かすか・・・

抱えて分かるが、身体は小さく体重も軽い、嫌でもまだまだ自分の娘なんだとひしひし感じる。
ただ、寝顔だけはあの時の蛇子そっくりで・・・。

寝ている蛇子に何回えっちないたずらをした事か・・・。
思い出したあの頃の感覚に少しだけ触れたくなった・・。
我慢出来ねぇ、娘じゃない、蛇子だ蛇子だと言い聞かせながら・・・。

頭を撫でる。いつもの作法だ。まずは頭から足の先まで全身くまなく舐めるように撫でる。
頬柔らかい。唇ぷにぷにしてる、ここに自分のが触れていたと思うと興奮した。
首は折れそうなほど細いがひんやりすべすべ。舐めたい衝動。
肩華奢だがそれがいい。そっと撫でる。
腋はぁはぁはぁはぁぺろぺろぺろ。我慢出来ずに舐めてた。ベトベト。服の裾で拭いてごまかす。
腕、指と這わすと不思議な手コキさせてぇ・・・。
今はダメだと頭を振って胸に行く。
胸を軽く揉もうとしたらやはりまだ足りない、今はそっと撫でるだけにしておく。でも、やっぱりほんのりやわらかいうへへへへ。

直に触って乳首を探したかったが時間がない。
そのまま下に手を滑らせて、なだらかな曲線を楽しむ。お腹ぷにぷにでやわらけー。
腹から股に一気に手を滑らせて、下着の上から構わず軽く揉む。
『んっあっ』
何か聞こえた様な気がするが気にしない。更に揉む。
『ゃんっ・・えっち・・』
一瞬、有頂天になって直に触りたい衝動が爆発しかけたのを何とか抑えて名残惜しいが、次の足の肉付きを確かめて行く、歳相応ですべすべな肌を楽しんだ。

今日しか出来ない事の様に思えて、もう目の前のご馳走にムシャブリつきたくなった、その時。
『お、おとうさん・・?』
思わずグエーと声が出た。タイムアップのお知らせだった。しかし、セーフだ。服だけは乱れてない。色々乱れていたが、セーフ。とにかくセーフ。

『私、いつの間にかに寝ちゃってみたい・・』
「あ、ああ、だから布団に移したんだよ」
嘘ではない・・嘘ではない・・。
『そうだったんだ・・ありがとう・・お父さん・・』
ズキン。胸が痛む。
「その、それでお嫁さんの話だが・・」
良心の呵責に耐え切れず自分から切り出す、
『あ・・うん・・お父さんの言う通り、私、お父さんのお嫁さんになる・・』
「そうかそうか・・・・・えっ」
『問題ないって言ってくれたんだもん・・当然だよね・・』
「・・あ、ああ、当然だよ・・」
『でも、私、どうやったらお嫁さんになれるか分からないの』
『大きくなるまでにお父さんがゆっくりじっくり教えてね・・・?』
「わ、分かったよ・・ゆっくりな・・・」
『じっくりね・・』
ハメたのかハメられたのかそんな事はどうでも良かった。
ただ、今度は私が失神したい気分だった。半分は嬉しさで。半分は己の業の深さで。

了。
メンテ
Re: 蛇のお社:結末、あるいは…。 ( No.1 )
日時: 2012/09/29 19:40:17
名前:  

2.
蛇子視点。

お父さんと暮らし始めて1ヶ月経った。

私のお父さんはなんだか変だと思ったのは初めて会った時からだけど、最近は特にそう思う。
それに夜中に私を呼ぶ声がすると思ったら、どうやら違うみたい。
お父さんは寝言で私のお母さんを呼んでるんだ…。

蛇子、愛してる。蛇子、大好きだ。蛇子、とても綺麗だ。蛇子、もう離さない。
毎晩、そんな寝言を聞かされる私の気持ちはきっと知らないのだろう。
お母さんと私、なんで同じ名前なんだろと思ったけど、私には分からないとすぐに考えるのを止めた。

それにしても、ここ最近のお父さんの行動を思い返すと・・。
お父さんはよく私の顔をじっと見る、そして涙目。お母さんの面影を探しているのかな?
お父さんは稀によく私の口元を見ては、生唾を飲む。何かシたいことが有るのかな?
お父さんはたまに私の胸元をちらっと見て、少しため息。お母さんはお胸が大きかったのかな?
お父さんは私がお風呂に入っているとこっそり覗いてくる…。特に私の薄い胸やお股の所を…。
は、恥ずかしいけど我慢…。

お父さんがそんなに見たいのなら言ってくれれば…と思って首を振る。やっぱり恥ずかしい。
最初は遠慮がちだったお父さんだけど、バレないと思ったのか段々露骨になってきて、お風呂もトイレも着替えも覗かれてる気がする…。
おじいちゃんに相談したら、私から思う事を伝えなさいって、おじいちゃんはとっても優しかったけど、”やっぱりそうなったか”と言って何か複雑な顔をしてた。
その後、相談したことは絶対内緒って指切りして、お家に帰った。

帰宅すると、お父さんは畑のお仕事が終わって疲れてお酒に酔っていたみたい。
私に気付くとお帰りと言いながら抱き締めて来て、少しびっくり。
どうしたのって訊いたら、今まで蛇子が居なくて寂しかったって。
こういう時は頭を撫でるとお父さんはちょっと機嫌が良くなる。前にもそんな事があったから知ってる・・。
『撫で撫で・・大好きだよ・・』
そっと呟いたら、お父さんが私に覆いかぶさって…。
「ちゅっ・・」

−−
ユーザ視点。

あれ・・・噛み付いてこない・・?キスと噛み付きはセットだった気がしたが、そんな事はなかったぜ。
あ・・れ・・・え・・・・・・。
つまりだ・・・蛇子だと思って、酒に酔った所為で思わずキスしてしまった。いや、言い訳がましいが、その瞬間の頭の中では完全に娘ではなく蛇子だった。
蛇子は…いや、娘は驚きの眼だ。見入ってしまう、とてもカワイイ眼だ。って違う。
今更取り繕うにも思考は回らず、わたわたとしていたら、蛇子が、いや娘がなんかもぞもぞと…。

『お父さんの・・・大きくなってる・・』
思わずびくりと震えるが久しぶりの懐かしい感触に心が奪われた。
ゆるゆると扱かれて理性など蚊帳の外だった。
この子、娘を蛇子と呼ぶのは自分のわがままだと思っているのに…。

−−
蛇子視点。

『お父さんの大きくなってる・・』
思わず手を伸ばしてしまった。
たまにお父さんがしていた事、私がお風呂に入った後にこっそりしていた事。
上手く出来てるかな・・?
ズボンの上からじゃよく分からないけど、お父さんはなんだか息が荒くなってビクビクしてる。
「蛇子・・」
上から声がして今度は私がビクっとなった。
えっと・・って考えていたら、お父さんがズボンからお父さんのおちんちんを取り出して、それは

ヒクヒク動いてて・・・少し怖い。
でも・・・怖いけど少し懐かしいような・・。
「蛇子・・舐めて」
『えう・・お母さんがしていたの・・?』
お父さんはドキリとした表情で、少し狼狽。
『お母さんみたいに出来ないと思うけどいい?』
「あ、ああ・・」
なんとなく嬉しそうな、でも悲しげな表情をするお父さん・・・。
私、が、頑張ってみる。
『ん・・・ちゅ・・ちゅ・・ぺろぺろ・・』
小さく舌を出して、先っぽをそっと舐めてみる。
『ちゅぅ・・んちゅ・・ちゅ・・』
舌で舐める度、ふと唇が触れる度にお父さんの腰が震えて、お父さん喜んでいるのかな?
「次は口に含んで・・」
・・・雰囲気から、なんだかイケナイ事をしているんだって思ったけど、眼で頷いてお父さんに従う。

『はう・・・むぐ・・えう』
あぅ・・大きくて全部は口に入らない・・。
先っぽだけ口の中に入れて・・。
『ぐじゅ・・ぐちゅっ・・くちゅ・・』
「蛇子、イクッ」
え・・?いく・・?軽くしていただけなのに・・。
(ドクンッドクッドクッ)
−−
ユーザ視点。

「はーっ・・はぁ・・はぁ・・」
張り詰めていた物が弾けて、浅く息を吐く。
我ながら早かった…久しぶりとはいえ稚拙な動きにあの頃と重ねてしまった。
快感がゆっくり引いていく感じと同時に・・・血の気が一気に引いた。
己の行いの結果を客観的に見ると娘の口に突っ込んで精液を出したのだ、顔にも少しかかっていた。

『おとうひゃん・・?こへどーひたらいぃ?』
口に溜めているらしい。実にいじらしい・・・じゃなくて。
「の、飲まなくていいよ!」
ああ、何を言ってるんだ私は・・。
『おかあひゃんはのんでひたの・・?』
うっ、やはり、余計な事を言ってしまった様だ・・。
『んぅ・・んく・・んぅ・・うぇ・・お父さん・・にがいよ・・・』
返事をする前に蛇子は・・・娘は・・・本当に飲んでしまったのか。
と、とりあえず頭を撫でておこう。撫で撫で。

−−
蛇子視点。

撫で撫で。
・・頭を撫でられるとやっぱりどうしようもなく嬉しい・・。
初めてお父さんの頭を撫でた時を思い出す。
お父さんもこんな気持ちだったのかな・・。

ドロッとしたのは苦かったけど・・、お父さんが変な感じじゃなくて、普通に優しくなってくれたから、これも悪い事じゃないかなって思った。
その後は、一緒にご飯を作って、一緒に食べて、一緒にお風呂に入ったりして、お父さんにいっぱい甘えちゃった・・。

了。
メンテ

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