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蛇のお社:ダダ甘の後
日時: 2013/01/31 12:46:15
名前:  

蛇子視点。
「んぅ・・ぁ・・くぅん・・・あ・・」

私は何をしているんだろう…。何って何かをしてるからこんなに手を動かして…。

「んぁぁぁ・・・ふぁ・・はぁ・・」
ひっきりなしに動かしていた手を止めて、自分の指で唇を摩る。
「んちゅ・・きもち、いい・・ふぁ・・ぁぅ」

若干、ぼんやりした意識に甘酸っぱい匂いがして少しだけ我に返る。
ユーザが寝てる側でシテいたんだ。一人で…。
「ユーザだけ、気持ちよくなってずるい・・」
確か…そんな理由だった。本人の思惑はともかく、私に寂しい思いをさせているのだから、仕方ない・・・よね。
気絶してしまったら本意なんて分からない。起こそうと思ってシテあげたら、そのまま”ばたり”するなんて私も想定外だった。

「せ、責任とってよぅ・・・」

甘えて媚びた声を出してもユーザには届かない。
ちょっとした好奇心が言葉を紡ぐ。

「ねぇ・・ここだよ・・犯して・・ほし・・ぃ」

もう既に服は脱ぎ去っていて、さっきまで必死にオナニーしてとろとろになった場所を広げる。
ユーザはまだ起きてないと分かっているからこそ出来る遊びだった。

「い、いやらしい・・こんなこと・・」

思わず赤面する。初めての夜でもここまではしなかった。手で確認はさせたけれど、開いてみせるなんてしなかった。
ユーザに見られてしまう・・自分の一番恥ずかしい所を・・。
そんな妄想が私の頭を一気に蕩かす。

「ふぁ・・うぁあ・・っ・・んっ、ぅん・・っ」

たったこれだけで、達してしまった・・。
開いた花びらがヒクヒクとするのが分かる。物欲しそうにしている。もしユーザが見れば一発で欲情して襲い掛かってくるだろう。

「ユーザぁ・・ぁ・・」

けれどユーザは襲い掛かってこない。分かっていた。けれどもう無理。
私が想う事はもう一つだけ。

「ああ・・ユーザ、好きぃ・・」

私がユーザを襲う事。

「ちゅぅ・・・」

最初はかわいくキスをする。鹿子から聞いたお約束から。

「んちゅ・・ちゅ・・んぅ・・もっとほしい・・」

続けてキスをする。もっと、もっと、ぜんぜん足りない、満たされない。
さらに指を絡めても、脚を絡めても、まだ足りない。
足りないから精一杯、体を押し付ける。
まだもどかしさが強いけれど少しずつ、ユーザに当てられていく。

「あれ・・かたい・・よ・・?」

ふと気付いたらユーザのおちんちんが堅くなっていて・・。
気絶していても堅くなるものは堅くなるんだと不思議だったけれど好都合と思った。

「ん・・んぅ・・・はぁ・・」

ユーザのズボンに染みが出来るのもお構いなしにユーザに跨り、股間同士を擦り合わせる。布越しでも分かる堅さに嘆息が出る。折角こんなになっているのに、このままじゃもどかしいままだ。
愛撫されているようにユーザの温もりを感じたい。ズボン、下穿きから手間取りながら、ユーザのおちんちんを取り出す。
「はぅ・・これだけで・・もうクラクラするよぉ・・」
いやらしい・・。ひどく興奮しているのが私でも分かる。もしかすると限界が近いのかもしれない。
もっと全身で感じたい、ユーザの服を捲り上げる。そのまま仰向けのユーザに覆いかぶさり、ただひたすら自分の体をユーザの体に擦り付ける。
没頭したい、没頭する。好きな人の温もりに包まれたい、包まれる。そんな曖昧な思考の中で呟く。

「ごめんね・・ごめん・・やっぱりこわいよ・・」

したくないと言えば勿論嘘だった。けれど、私から入れてしまうのが、怖かった。それをすればきっと私は壊れてしまう。巫女じゃなくてただの蛇になってしまう。
こんな状況でもどうしようもない受身、それは私の抑圧された心を象徴していた。
幸いもう私もクラクラするほど限界だ、このまま気をやってしまえば、またいつもの私に戻れる…。起きたユーザが求めるならば、それは仕方ないこと。そう自分に言い訳する。

甘く見ていた。このまま擦り付けるだけで、なんて…。

「んぅ・・、んぅっ・・んああぁああっ」

曖昧なリズム、火照った体で擦り付けた拍子に思わず体勢を崩す。馬乗りになっていたから当然、ソレは真下にある。
例えるならば、”ずぷり”と音がしただろうか、何の抵抗も無かった。当たり前だ。望んでいたのだから、準備も何もかもとにかく全部自分がした事だ。最後の最後で踏ん切りが付かなかっただけ、性質が悪い。
私は数秒程、放心してしまっていた。入れた瞬間から色欲に塗れ恍惚とした雌の顔をしていた。私だけの獲物、大好きな雄をひたすら銜え込み、欲望のまま貪る蛇になった。

「ふぁぁっ、あっぅっ、ぁっ、んっ、んぁあっ」

甘えた声、媚びた声、自分でも分からない声を吐き出しながら、動き続けた。その内に前後不覚に陥って、もっと、もっと、止まらない、止まれない。
私が犯してる?私が犯されてる?そんなことも分からなかった。目の前が眩む程の快楽に目の焦点は合ってなかったし、そんなことはひどくどうでもよかった。
「もっと、もっとぉ、あっ、んぅっ、んぁっんゃあああぁっ」
私が求めるまま、下から何度も何度も腰を打ち付けられている事にも気付かぬまま、ユーザの両手と恋人繋ぎした両手をぎゅっと握り締め、私はまた達した。
--
暫くしてビクンビクンと体が震えるまま、なんとかユーザの隣に倒れ込む。何回達したか分からない、強い快感はまだ尾を引いている。
体の倦怠感がひどくて指一本も動かせない。意識を手放すのは時間の問題だった。でも何とか声を出したかった。
「ゆー・・ざ・・すき・・・すきぃ・・」

おやすみ、蛇子愛してる。頭を撫でられながら最後にそんな声がしたような気がした。

(了)
メンテ

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