へち絵板No.105 かたつむり
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- 日時: 2010/10/02 22:58:13
- 名前: 蝸牛
- 参照: http://be-sp.com/ukahech/oekaki/bbsnote.cgi?f ..... amp;No=105
- ルゥの午後3時のまどろみを奪ったのは、冷たい感触と静かな水音だった。
(ん……ぬるい……? いや、ひやっこい……)
全身が、水に浸かっている感じ。そしてその水は、ルゥの肌に不快感を残しながら移動を続けている。ルゥは気だるげに、まだ重々しい瞼を開いた。
「ひゃ」
思わず声が漏れる。この状態は一体何なのだ。這っている。とにかく這っている。全身に這っている。かたつむりとかいう生き物が。 そして自身は、まごうことなき全裸だった。
「え…なに、これ…。あなた達、だれ」
粘液の跡を残しながらずるずるとあちこちを這う生き物に、声をかけても当然返事は返ってこない。そのうちの一匹がルゥのささやかなふたつの頂にちゅるちゅると登ってくる。そのゆるやかな足の進みが僅かな抵抗になって、桜色をそっと撫でた。
「ひぅ」
冷たくむず痒い感触に思わず眉をひそめる。その反応に勢いづいたのか、彼らはするすると彼女の鎖骨に、髪に、内腿にと次第に中心へと向かい、そして、
「っ!」
一番柔らかい粘膜へと到着する。くちくちと音を立てながら其処へ侵入しようとするかたつむり。ルゥはふるりと身を震わせた。
「そこは、だめ……」
ちるちると伸ばされる角が彼女に粘性を持った柔らかい刺激を与える。
「っ、どっか、いって……」
そんな時だった。
「ルゥー、スズキさんが、お前奥に居るっているからお邪魔したぞー」
幸か不幸か笑顔で登場する男が一人。
「ぁ……ゆーざ」 「…………る、ルゥさん?」
「ユーザ、たすけて……?」
そんなルゥに、ユーザは────
-- おそまつさまでした
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