蛇のお社:夜に一人で
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- 日時: 2010/10/27 07:34:10
- 名前: 樹
- 「夜に一人で」
お社の仕事を終えた夜、布団で休んでいる時、気が緩むと切なくなる事が増えた。 「はぅ・・ユーザぁ・・切ないよ・・」 思わず出る言葉。 蛇子は、ユーザに触れられた箇所を思い出しながら、自分の身体を慰めることが日課になっていた。 「・・・ん・・ぁ・・」 触れられた顔、唇、首筋、肩、胸と上から下へ向かって手を滑らせて行く。 「んっ・・・はぁっ・・・きもち・・ぃ・・」 触られた所を指でなぞる、ただ、それだけの行為。 それだけの行為だったが、蛇子は、自分でも驚くほどの胸の高鳴りを感じていた。 「切ないのに・・・胸が苦しいのに・・・」 蛇が這うように指を滑らす度、快感の波が蛇子の身体を襲う。 「ん、はぁ・・・」 だが、蛇子は、不満のため息をつく。 「ユーザ・・・気持ちいいのに・・足りないよ・・・」 指を行ったり来たりするだけでは、どうしても、満足出来なかった。 己の行為は、所詮、自慰なのだと蛇子は分かっていた。 「ぅ・・ぅ・・切ないよ・・・ユーザ・・欲しい・・」 「このままじゃ、私は、また、ユーザを襲ってしまうかもしれない・・」 「もっと、しないと・・もっと、もっと・・・・んっ・・」 切なさに突き動かされるまま、行為を続けても切なさが増える一方なのだが、それでも止める事は出来なかった。 この夜、蛇子が疲れ果てるまで、行為は続く…。
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